柿木滉亮
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プロダクト / モバイル4

Aporix、App Storeで公開 — コードを書く前にアイデアを検証するマーケットプレイス

ほとんどのアイデアが形にならないのは、アイデアを持つ人と、それを作れる人が出会わないから。Aporixはその断絶を埋めるために作ったiOSアプリ——アイデアオーナーが投稿し、開発者が発見し、共感数が公開の需要スコアに変わる。数ヶ月の開発とApple審査を経て、ついにApp Storeで公開された。

AporixがApp Storeで公開された。これはここまでの開発の短いまとめ——モバイルファーストのマーケットプレイスで、ノートの中に埋もれて消えていくアイデアを、それを作れる誰かの目に届ける場所。前提は一つ:アイデアと実装を切り離し、市場の反応を先に聞く。

フリーランスで仕事をしていると、両側に座る機会がある。アイデアを持ってやってくるクライアントには実装力がなく、周りのエンジニアには実装力があっても、本気で作りたいアイデアには巡り会えていない。この断絶を埋めるものは、意外にも値段ではなく「検証」だ。誰も無償で作りたくはないし、誰も需要ゼロのものに金を払いたくない。Aporixはその検証を最後ではなく最初に置いた。

中核の仕組みは「共感数」。アイデアが投稿されると、他のユーザーは「これ欲しい」をタップできる——いいねやブックマークではなく、需要の公開シグナルだ。この数値は全てのアイデアカードに表示され、開発者はこのシグナル順でアイデアを閲覧する。響いたものは上がり、響かないものは静かなまま——これもまた情報だ。直感を小さな市場に変える仕組み。

技術スタックはReact Native(Expo)、Next.jsのランディングとモバイルアプリがドメイン型を共有するためのTurborepoモノレポ、Supabaseで認証・データ・ストレージ、RevenueCatでサブスク管理。最も効いた構造判断はモノレポだった——「フィールドを追加する」が一つの編集で済み、二つのコードベースが火曜日にはすでにズレている、という事態を避けられる。

App Storeに出荷するのは、Webアプリを出すのとは別種の厳密さを要求される。プライバシー開示はコードの挙動と一致していなければならない。アプリ内課金のフローは、実ユーザーを再現しないサンドボックスでもレビュアーが検証できるように作る必要がある。ユーザー投稿コンテンツは後付けではなく「初日」からモデレーション経路を持っていなければならない。振り返れば当然の要件だが、Webデプロイでは身につかない作法だ。審査サイクルは意図的に遅く、アプリが主張していることと実挙動のズレに対して妥協がない。

これから見ていくもの:初期ユーザーが実際にどう投稿するか——開発者が動ける程度に詳細を書いてくれるのか、一行で終わるのか。共感数の分布——一部のアイデアが総取りするのか、注目は分散するのか。そして「欲しい」から「実際に作られる」への接続が、自分が手で繋がなくても起きるかどうか。アプリは公開された。本当のプロダクトはここから始まる。ダウンロードリンクは下記——フィードバックはどんな形でも歓迎。

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